夜明けのうた

夜明けのうた

こんばんは。

 

前回のブログの続きを書いています。

 

結果から先に書くと、新たな希望が生まれました。

今回のブログでは、この一週間の出来事をまとめていきます。

 

今週の月曜日にとにかく諦めずに走ることを決意してから火曜日、水曜日と不動産屋から音沙汰がなく、大家さんとの話し合いが行われることなく木曜日を迎えました。

連絡がつきにくい大家さんとは聞いていたので想定内ではありましたが、この日が祝日であったこともあり、動くにも動けない状況に万策が尽き、暗い気持ちになっていました。

 

そんな折、元ミシマ社・現カランタの営業部長を務める渡辺祐一さんがわざわざ京都からブックハウスひびうたに来てくださいました。

渡辺さんは一冊!取引所という出版社と書店と読者を結ぶシステムを開発されています。

「ブログを読んでシステムの前に誰のためにという思いが大切ということに改めて気づかされました」とおっしゃっていただき、あぁ、いま挑戦している姿に何かを感じてもらっている!と消えかけていた情熱に火が灯りました。

このまま待つのではなく動いていみようと思い直し、別の不動産屋に相談すると、まだ掲載していない物件がちょうどあるとのことで、翌日の金曜日に新しい物件の見学と大家さんとの話し合いになりました。

 

計画通り6月から正式に開始するためには、4月末までに書類を提出しなければならず、話がまとまった場合のために徹夜で書類を作成しました。

ただ、作業が進むにつれて賃貸借契約書の写しが必要であることに気付き、全ての書類を明日までに用意することは不可能だと悟りました。

前職でも共同生活住居(障がい者用グループホーム)の申請を通過させた経験があったにも関わらず完全に記憶から抜け落ちていました。

 

さすがにもう先へは進めない、そう思うと同時に「常に全力で挑戦せよ。何事をやるにも、中途半端でやめてもうこれで十分だ、と言ってはいけない。常に最善を尽くしたうえでさらにもう一歩努力していくのだ」というマハトマ・ガンジーの言葉を何度も頭で繰り返しては、考え続けました。

私にとってさらにもう一歩の努力とは何か、それは6月は自費で運営し7月から正式に開始することでした。

 

そして迎えた今日の金曜日、見学に行った物件は共同生活住居のために作られたのかと思うほどの間取りで、洗面所には洗面台が2つずつあり、1・2階はトイレ付き、大家さんも使用する目的に賛同してくださいました。

ただ1階が貸店舗で3階建ての住居は身の丈に合わず、契約できる自信はありませんでしたが、他に選択肢がないなら大家さんと交渉し続けていくしかないと思って、無理やり自身に可能性を信じさせました。

 

そして、事務所に戻り、提示された金額でもやっていけるか計算をしてみるとかなり厳しいなと感じました。

そう思っていたとき、普段はめったに来ることのない居場所と就労支援を利用している仲間の親御さんがめずらしくお見えになっていて、相談したいことがあると声をかけられました。

 

いつも通り話を聞かせてもらっていると、ふとした話の流れから今日で引っ越しをしてちょうど2年になることと、前に住んでいた家を最近売却にかけたことを教えてもらいました。

空き家に対するアンテナの感度が極限に高い状態だったため、すかさず物件が掲載されている不動産屋のホームページを教えてもらい、物件の場所や間取りを見せてもらうと、「これだ!」と思いました。

そこで、ここ最近の事情から計画に至るまでを説明しました。

親御さんもあまりのタイミングに驚いていらっしゃいましたが、すぐに車に乗せていただき見学に行きました。

間取りを見たときに一つだけ不安がよぎった居室Aの基準面積を確認するために、メジャーで測らせてもらうと、設備基準が7.43㎡に対し、7.69㎡でクリアでした。

これまで3つの物件を見学しましたが、明らかにこちらの物件が相応しく感じました。

その後、すぐに平面図などの必要書類を持ってきてくださり、今後について相談すると、連休明けの5月6日に最終的な判断をしようということになりました。

 

もちろん、まだまだ越えなければならない壁は存在します。

それでも、今日この奇跡のような出来事があったことで新たな希望が生まれました。

 

相手の前に明かりを灯すと、自分の前まで明るくなる。

とは、このことかと思いました。

本屋に灯した明かり、居場所に灯した明かり、就労支援に灯した明かりが、まっくらやみの道を照らしました。

 

今朝、聴いているうちに熱いものがこみ上げてきた歌を紹介して終わります。

最後まで読んでいただいた方へ、ありがとうございました。

この居場所をつくる物語が始まるまで書き続けていきます。

 

夜明けのうた 宮本浩次(エレファントカシマシ)

 

ああ 町よ 夜明けがくる場所よ
そしてわたしの愛する人の 笑顔に会える町よ
ああ 心よ 静かにもえあがれ
風がいざなうその先の あたらしい明日に
会いにゆこう 未来のわたしに
会いに行こう わたしの好きな人に
会いにゆこう あたらしい世界に

 

夜明けの「ひび」うた代表

大東悠二