日々詩書肆室選書サービス「本の四次元ポケット」休止のお知らせ

みなさんこんにちは。

日々詩書肆室室長の村田です。

HIBIUTA AND COMPANYの本屋部門として、店頭、ONLINE、出店先での本の販売、読書会の主催、ゲストをお招きしてのイベントの開催等を行っています。

 

上記に加え、2023年8月より、日々詩書肆室選書サービス「本の四次元ポケット」という企画を続けてまいりました。

みなさまからメールをお寄せいただき、お便りの内容に応じて日々詩書肆室が本をお選びするという選書サービスでした。

サービス開始後、予想以上に多くのお客様より同サービスをご利用いただき、一冊一冊その方に合う本をお届けすることができました。

これまでご利用いただきましたお客様には、深く御礼申し上げます。

 

今回選書サービスを実施してみた中で、上記のような思わぬ喜びとともに、課題も感じました。

 

それは、この日々詩書肆室という本屋の運営形態や規模に、幅広い選書というサービスが見合っていないのではないかという問題です。

 

日々詩書肆室は、新刊・古本含め常時1000冊程度の書籍を取り扱っている、小さな規模の書店です。

また、大手の書籍流通システムを利用しておらず、毎月の仕入れ点数も限られております。

店づくりに関しては、上記を言い訳にせず、小さいならではのできることを常に探しております。

しかし、常にお客様がお求めの書籍をご希望の時期にお届けするということが難しいということを実感しております。

 

選書サービスを実施する上でも、「あの本が思い当たるのだけれど、書肆室では仕入れが難しい……」「この本をお勧めするが、入荷までに一か月程度かかる……」等、悩む場面が多かったです。

 

書肆室のような規模の本屋が「選書」という言葉を打ち出してサービスを行うのであれば、店内にある本の中から確実にお客様にお届けできるように、仕組みをもっと整える必要があると考えました。

 

そのため、現行の選書サービスを一旦休止し、みなさまにとってより使いやすく、楽しんでいただけるサービスの形を再考の上、再会したいと思います。

 

「本の四次元ポケット」を楽しみに利用してくださっていたお客様には大変申し訳ございませんが、ご理解いただけますと幸いです。

新しい選書サービス開始の際には、ぜひまたお気軽にご利用いただけますと幸いです。

 

みなさまにはご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

2024.1.17 日々詩書肆室室長 村田奈穂