Nさんの人形

こんにちは。

ひびうた3店舗では、今年からまちの人たちに作品を展示していただくためのギャラリーを運営しております。

久居幸町にある「ひびうた」では、生きづらさを抱えた人の表現の場、発表の練習の場としての「ひびうたギャラリー」、

久居本町にあるHIBIUTA AND COMPANYでは、町のみなさんに広く開かれた「ひびうた共有地ギャラリー」

久居新町にあるチルドレンハウスひびうたでは、子どもたちが自由に表現する場、子どもたちに向けて表現する場としての「ひびうた子どもギャラリー」

をそれぞれ営んでおります。

詳しくは、こちらの案内をご覧ください。

 

今日は、「ひびうた共有地ギャラリー」で行った展示についてご紹介します。

 

NさんがHIBIUTA AND COMPANYにお越しくださったのは、昨年の10月頃、当店で古井フラさんとnaoさんの展示を行っていた時期でした。

昨年のひびフェス×Hibi Fes2023以降、アート作品を展示できる環境を整えたので、ギャラリーとして表現を志す人のために場所を提供していこうと話していた矢先のことでした。

Nさんはいらっしゃって真っ先に、「ここは展示ができるんですか?」と質問されました。

詳しくお話をおうかがいすると、長年収集してきた創作人形のコレクションがあるのだが、自宅に飾っているだけでは誰の目にも止まらなくてもったいない。多くの人に見てもらえる場がほしいとのことでした。

まさにひびうた共有地ギャラリーの目的にぴったりのお話でしたので、ぜひ展示の実施を計画しました。

 

Nさんのご希望では、1週間に1回人形を入れ替えて、8体の人形を展示したいとのことでした。

人形は週1回Nさんが店にお持ちいただけるとのこと。

「創作人形」とは何かもあやふやなまま、11月半ばから企画がスタートしました。

1体目は、双子の男女のような、繊細で可愛らしい人形でした。

子どもが遊ぶようなものではなく、美術として観賞するために創られた精巧な人形。普段目にすることのないような存在が加わって、店内にもいつもと違う彩りが生まれました。

 

Nさんはご高齢でお体も不自由なのですが、必ず土曜の朝にカートに次の人形を乗せて、電車に乗って届けに来てくださいました。

人形の種類は多岐にわたり、中国風、素朴なおばあさんの人形、北欧風の衣装のもの、黒髪の日本人形、果ては手足の関節が動く球体関節人形まで…

人形が変わるたびに、話題になったり、笑いが起きたり、店内の雰囲気もその時々で変化しました。

お客様の人形に対する反応を伝えると、Nさんも笑顔に。

展示する場をつくってよかったなぁと思える一瞬です。

 

人形の展示が終わろうとする頃、Nさんからあたらしい提案が。

実は、絵画もたくさんコレクションされているのだというのです。

こちらも、ひびうた共有地ギャラリーにて、多くの方に見ていただきたい。

 

ということで、現在Nさんコレクション絵画展を、HIBIUTA AND COMPANYにて開催中です。

西洋画あり、墨絵あり、多彩な絵画の世界をどうぞお楽しみください。

2/13㈫より新しい絵画2点を展示予定。また、2/20㈫からは、目玉の大型絵画の展示が始まります。

人形コレクション展リバイバルも同時開催中ですので、こちらもぜひご注目を。

展示は~3/2㈯まで行っております。

入場は無料。喫茶室でおくつろぎの際には、ぜひNさんのコレクションもご覧ください。

 

※ひびうたの3つのギャラリーは、随時利用者さんを募集しております。

詳しくは「ひびうたギャラリー開設のお知らせ」をご覧ください。

ご相談希望の方は、 info@hibiuta.org までご連絡お願いいたします。