日々、散策。読書会
本読むふたり
本屋・散策舎 加藤優 & 日々詩書肆室 村田奈穂
ふたりの書店主が、本屋として大切にしたいことが書かれた本を選んで
本と、本屋の「これから」を見つめた読書会。
テーマ本
『ユートピアとしての本屋』関口竜平
『1984/一九八四年』ジョージ・オーウェル
『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル
『苦海浄土』石牟礼道子
本屋・散策舎 加藤優
1991年名古屋生まれ。皇學館大学文学部卒。街の本屋でのアルバイトから大型複合店の裏方まで、さまざまな書店経験を積みながら、2017年に伊勢外宮前にて本屋・散策舎をオープン。自店の経営のほか、カフェや美容室さんでの委託販売、ホテルに置く本の選書、企業のライブラリーづくりなども手掛ける。日々を確かに歩むための本屋を、これからも続けていこうと活動中。
日々詩書肆室 村田奈穂
1986年三重県津市(旧久居市)生まれ。
2019年合同会社おうばいとうり入社。2021年よりブックハウスひびうた管理者。2023年4月より日々詩書肆室室長。共著書に『存在している 書肆室編』『映画と文学が好き! 人情編』『場所を営む/社会を変える』(いずれも日々詩編集室)。憧れの存在はワオキツネザル。
『本読むふたり』に収録する読書会の課題本をピックアップしています。
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ユートピアとしての本屋 暗闇のなかの確かな場所
関口竜平 大月書店
「日々、散策。読書会」で、加藤さん・村田さんが最初に取り上げたのがこの本。本屋として大切にしたいこと、本や読者と向きあう姿勢について……。
1984
ジョージ・オーウェル
ディストピアSF小説の代名詞。ビッグ・ブラザー党に支配されている作中世界は、わたしたちが暮らしている現実世界に近似している…?
「自由」の制限された不穏な世界にいかに抗するか、その時に「本」は私たちの味方でいてくれる……。
新版・夜と霧
ヴィクトール・E・フランクル 池田佳代子訳
みすず書房
強制収容所に収容された記録。人間性を剥奪されていく中で、ひとびとがどのように尊厳を保ち、日々を送っていたのか。日々詩書肆室で手に取られつづける一冊。
苦海浄土 わが水俣病
石牟礼道子
「人間の尊厳」とはなにか。水俣病事件の被害者に作家・石牟礼道子が取材し、記した文学作品を中心に、人間の尊厳とはなにかを語りあい、社会のありかたを見つめました。