自主読書ゼミ「やわらかくひろげる」

石牟礼道子『苦海浄土』とともに

自主読書ゼミ やわらかくひろげる 石牟礼道子『苦海浄土』とともに 第1回

 

開催日時:2024年11月17日 日曜日 17時~19時

 

開催場所:コミュニティハウスひびうた

(三重県津市久居幸町1116番地)

 

参加費:1000円

 

要予約 定員15名

 

2021年6月からサウダージ・ブックス編集者のアサノタカオさんと続けてきた自主読書ゼミ「やわらかくひろげる」。

2024年11月からはじまる新シーズンでは、石牟礼道子さんの小説『苦海浄土』をとりあげます。熊本県の海辺の町、水俣を襲った有害廃水による公害「水俣病」。水俣の人々の魂の叫びを壮絶に描き切った記録文学の傑作です。

一回に一章~二章ずつ、じっくり読んで話し合う読書会です。どうぞお気軽にご参加ください。

 

主宰:アサノタカオさん(サウダージ・ブックス)

編集者。1975年生まれ。名古屋大学大学院人間情報学研究科博士課程満期退学。2000年から3年間ブラジルに滞在し、日系移民の言語生活に関する文化人類学的調査に従事。その後、東京と香川の出版社を経て独立。現在は、サウダージ・ブックスの編集人をつとめるほか、文学や人文社会などの領域で仕事をしている。著書に『読むことの風』など。明星大学、二松学舎大学非常勤講師。

 

課題本:『新装版 苦海浄土』石牟礼道子 著 講談社文庫 

※ひびうたにて注文受け付けます。

初回は第1章を読みます。

 

「やわらかくひろげる」とは

哲学カフェスタイルの自主読書ゼミ「やわらかくひろげる」を開催します。

本は一冊をまるごと読み込んで、著者の意図を正しく解釈しないと理解したことにならない。そんなふうに思われがちですが、その日の気分や直感で本のページをパラパラめくって、1行・ 1句の気になる「ことば」を見つける。そこに自分との関わりを見つけるコツさえつかめば、その本は今日という一日を豊かにしてくれる、あるいは人生という時間を豊かにしてくれる「自分だけの一冊」になります。

自主読書ゼミでは、課題図書を参加者全員で共に読み、感想を自由に語り合います。詩や小説や随筆、文学のことばで表現される世界と、自分の内なる世界とのつながりをみつけて、自分のことばで語ってみる。ついで、ゼミに集うほかの参加者の語りに耳を傾け、自分の内なる世界を、ふたたび他者や社会へ、外側へとやわらかくひろげる。そんな想像力のレッスンを共にしましょう。

研究会や勉強会のような、難しいことはありません。学問的・歴史的な知識を前提としないで、いまここで出会った「ことば」がみずからに問うものを一人ひとりが心身で受け止め、分かち合う場です。発言しないで聞いているだけでも大丈夫です。どうぞ気軽にご参加ください。

自主読書ゼミ「やわらかくひろげる」主宰

アサノタカオ