HACCOA2024年度 夏期特別講座

HACCOA ( HIBIUTA AND COMPANY COLLEGE OF ART) 2024年度からの新企画!

8月の一か月間は、「夏期特別講座」を開催します。

いつもより長時間でじっくり学べる機会をお見逃しなく。

初登場の講座も登場します。

ぜひ一緒に、夏の学びを深めましょう!


「色んな障害者の暮らしを知り多様性がある社会を目指して」

日時: 2024年8月5日 月曜日 13時~15時

参加費:無料

定員:20名(要予約)

講座概要:

ユニバーサルデザインという考え方が出てくるまでの障害者の暮らしや歴史を紹介しながら重度障害者でも社会で活躍できる時代が来たことを紹介します。

講師:宮村孝博

講師プロフィール:

1974年10月22日 誕生。1980年 城山養護学校小学部(現在城山特別支援学校)に入学(丁度その前年に、障害者の義務教育が開始)。1992年 城山養護学校高等部商業科卒業。と同時に、父が運営する関金型に就職。母の手を借りながら、部品加工のプログラムを作成。2003年 父が亡くなり失業。母も足の難病に罹り、障害者二人暮らしが始まる。2006年 「伝の心」と出会う。2017年 「夢を叶える145」ライターデビュー 「チャレンジド145」プロデュース。趣味、囲碁、高校野球観戦。春と夏の甲子園の時期はテレビ観戦のため部屋に引き篭もる

講師からのメッセージ:

日本は障害者は施設で明るく元気に穏やかに暮らせれば幸せだという考え方が根強く実際は違うので是非聞いてください。

「読むことの歩きかた」

日時:2024年8月18日 日曜日 13時〜17時

参加費:1500円

定員:20名(要予約)

講座概要:

「読む」っていったいどんなこと? さまざまな読みかたを体験したり、読めない理由をひもといたり、一冊の本をじっくりと読んでみたりしながら、やわらかく考えていきます。読むことの面白さや奥深さを通して、読書がもっと楽しくもっと身近になる講座です。

講師:加藤優

講師プロフィール:

1991年名古屋生まれ。皇學館大学文学部卒。街の本屋でのアルバイトから大型複合店の裏方まで、さまざまな書店経験を積みながら、2017年に伊勢外宮前にて本屋・散策舎をオープン。カフェや雑貨店での委託販売やイベント出店、選書やライブラリーづくり、出版や編集など本に関することを幅広く行いながら、日々を確かに歩むための本屋を続けていこうと活動中。

講師からのメッセージ:

ふだんの生活のなかで誰もが行なっている「読む」ことについて、あらためて考えてみましょう。読書が苦手な人には本を手に取るきっかけになるような、得意な人にはもっと本と向き合えるような講座を目指します。

持ち物:好きな本1冊(できれば紙の本で)、筆記用具

「境界線のかたわらで——10冊の本を読む」

日時:2024年8月24日 土曜日、8月25日 日曜日 両日とも13時~17時

参加費:両日で2500円 どちらか1日で1500円

定員:20名(要予約)

講座概要・講師からのメッセージ:

この講座では、講師が30年前の若き日に出会い、長いあいだ読み続けてきた10冊の本を紹介します。詩、小説、エッセイ、批評……。いずれも、編集者として「本当に大切なもの」と考え、未来に伝えたいと願う著作です。

 

「グローバル化」ということが言われ始めた1990年代、日本の言論界に「クレオール主義」の思想が登場しました。これは、植民地主義以降の世界における移住・混血・多言語使用の歴史と経験に焦点を当てた文化批評のヴィジョンで、国家・民族・言語へのアイデンティティ意識を再考し、解放的な人間像を提案するものでした。「クレオール主義」は同時代の文学や思想に影響を与え、「越境」というキーワードとともに活発な議論がおこり、数多くの関連書が出版されました。一連の越境論は「日本」「日本人」「日本語」の内部にあるさまざまな境界線を可視化し、多様な世界や他者とのコミュニケーションを探究する知の運動だったと言えます。

 

この運動において画期的な著作とされる今福龍太『クレオール主義』(青土社、1991年)をはじめ、境界線のかたわらで考えること、生きることをうながす文学や思想の本をともに読んでみましょう。戦争、疫病、異常気象の現実に直面し、憎悪と不寛容の空気が蔓延する暗い時代において、これらの著作の重要性はますます高まっていると思います。

 

研究会や勉強会のような、難しいことはありません。学問的・歴史的な予備知識をいっさい前提とせず、いまここで出会った「ことば」 がみずからに問うものを一人ひとりが心身で受け止め、分かち合う場です。発言しないで聞いているだけでも大丈夫です。どうぞ気軽にご参加ください。

 

講師:アサノタカオ

講師プロフィール:

編集者。1975年生まれ。名古屋大学大学院人間情報学研究科博士課程満期退学。2000年から3年間ブラジルに滞在し、日系移民の言語生活に関する文化人類学的調査に従事。その後、東京と香川の出版社を経て独立。現在は、サウダージ・ブックスの編集人をつとめるほか、文学や人文社会などの領域で仕事をしている。著書に『読むことの風』など。明星大学人文学部非常勤講師。

全講座共通

会場:HIBIUTA AND COMPANY (三重県津市久居本町1346-7)

ご連絡先: メール info@hibiuta.org / 電話 059-202-1591