「やわらかくひろげる」とは
哲学カフェスタイルの自主読書ゼミ「やわらかくひろげる」を開催します。
本は一冊をまるごと読み込んで、著者の意図を正しく解釈しないと理解したことにならない。そんなふうに思われがちですが、その日の気分や直感で本のページをパラパラめくって、1行・ 1句の気になる「ことば」を見つける。そこに自分との関わりを見つけるコツさえつかめば、その本は今日という一日を豊かにしてくれる、あるいは人生という時間を豊かにしてくれる「自分だけの一冊」になります。
自主読書ゼミでは、課題図書を参加者全員で共に読み、感想を自由に語り合います。詩や小説や随筆、文学のことばで表現される世界と、自分の内なる世界とのつながりをみつけて、自分のことばで語ってみる。ついで、ゼミに集うほかの参加者の語りに耳を傾け、自分の内なる世界を、ふたたび他者や社会へ、外側へとやわらかくひろげる。そんな想像力のレッスンを共にしましょう。
研究会や勉強会のような、難しいことはありません。学問的・歴史的な知識を前提としないで、いまここで出会った「ことば」がみずからに問うものを一人ひとりが心身で受け止め、分かち合う場です。発言しないで聞いているだけでも大丈夫です。どうぞ気軽にご参加ください。
自主読書ゼミ「やわらかくひろげる」主宰
アサノタカオ
課題本 『新装版 苦海浄土 わが水俣病』 石牟礼道子 著 講談社文庫
第1回:2024年11月17日 ㈰ 17時~19時 (終了)
第2回:2024年12月20日 ㈮ 19時~21時
第3回以降 決定次第順次発表
2023年7月~2024年8月 全13回 (終了)
課題本 『ぼくは始祖鳥になりたい』宮内勝典 集英社文庫