ひとりひとり得意なことや苦手なことが違うため、
作業環境や働き方を工夫することで、
仕事に人を合わせるのではなく、
人に仕事を合わせることを大切にしています。
わたしたちは、
ノンカフェインとハイカフェインというコーヒーを、
つくっています。
いわゆる高品質なスペシャルティコーヒーとは違い、
ニーズが高いわけではありません。
それでも、
世の中に少なくても存在している、
カフェインを摂りたくても摂れない人や、
ここぞという時にカフェインを必要とする人に、
喜んでいただくことを大切にしています。
「安心して働く場所がほしいです。」
はじまりは、ひとりの声でした。
仕事をするのが怖くなった一人の女性がいました。
悩みがあっても誰にも相談することができなかった。
疲れているとわかっていても休むことができなかった。
向いていない業務でもがんばるしか選択肢がなかった。
その結果、彼女は心身に不調をきたし、退職することになりました。
わたしたちは、自家焙煎珈琲の製造販売を通して、
『安心して働き続けることができる職場をつくる』ための挑戦を開始しました。
一杯の珈琲をお客さまにお届けするには、生豆の選別からはじまり、
1回目の焙煎、2回目の焙煎、梱包、発送、販売など、作業工程は多岐にわたります。
作業する仲間のひとりひとりは、障害や疾患、得意や苦手、強みや弱みが違うため、
特性に応じた個別の環境で、昼からの出勤や短時間労働など柔軟な働き方をしています。
一般的な社会では、役に立たないとレッテルを貼られて自身を失い、
「わたしなんてどうぜダメ」と自分で自分を諦めてきた多くの仲間たち。
焙煎機を一定のリズムで60分以上回し続ける彼、
おなじ作業を手を抜かずに淡々と繰り返す彼女、
さみしさを抱えながら不自由な体で焙煎する彼、
周りに気を遣って時には疲れ果ててしまう彼女。
わたしたちは、そんな彼ら彼女たちが本来の輝きを取り戻し、
その人にしか咲かすことができない花を開いていけるように応援しています。